重伝建に選定される伝統的建造物群の中の道路形態は、自動車交通に対応していないところが多い。これは、インフラ整備などによる開発から取り残されたり、元々交通の不便な島嶼や山間部にある集落で、産業が衰退したことなどにより結果的に伝統的な建造物が残ったところが多いためであるが、重伝建選定時の伝統的建造物と
都市計画決定済みの道路との関係や、観光客の増加に伴う自動車交通への対応などが課題になることが多い。また、重伝建の選定は、建造物の増改築などに制約が掛かったり、増加した観光客のマナー問題(騒音、ごみ、交通渋滞など)などによって、そこで生活する住民にとってマイナス要素となることがある。