中国の伝説によると、贔屓は
龍が生んだ9頭の神獣・
竜生九子のひとつで、その姿は
亀に似ている。重きを負うことを好むといわれ、そのため古来
石柱や
石碑の土台の装飾に用いられることが多かった。日本の
諺「贔屓の引き倒し」とは、「ある者を贔屓しすぎると、かえってその者を不利にする、その者のためにはならない」という意味の
諺だが、その由来は、柱の土台である贔屓を引っぱると柱が倒れるからに他ならない。
「贔屓」を古くは「贔?」と書いた。「贔」は「貝」が三つで、これは財貨が多くあることを表したもの。「?」はその「贔」を「
尸」の下に置いたもので、財貨を多く抱えることを表したものである。「この財貨を多く抱える」が、「大きな荷物を背負う」を経て、「盛んに力を使う」「鼻息を荒くして働く」などの意味をもつようになった。また「ひき」の音は、中国語で力んだ時のさまを表す
擬音語に由来する。